選抜高校野球は大阪桐蔭高校の優勝で幕となりましたね。
試合の日が土曜日ということもあり、ついがっつりとテレビ観戦していました。
その昔、
高校野球は自分よりもかなり上のお兄さんが野球をしている!というイメージでしたが、
気がつくと自分と同い年の人がプロ野球の監督をしています。汗
さらに、驚愕!
娘と高校野球の選手が同い年という、事実に震えてしまった代表の生熊です。
プロ野球は特定の球団の話しばかりになるので差し控えますが、
高校野球も見ていて飽きないですね。
もともと、野球観戦だけでなく
スポーツ観戦が好きなので、オリンピックの開催期間などは大変です。
一番好きなのは開会式ですけど^^;
ショー&エンターテイメントが大好きなので、楽しみすぎて4年に1回じゃ足りないよww
それはさておき…
スポーツ観戦は、
無条件で熱くなれますし、
頑張るとか一生懸命とか普段だと恥ずかしくて言えない言葉も
当たり前に熱量を持って言えて、純粋にいいなぁと思うのです。
技が決まればどよめくし、得点が入れば歓喜するし、選手には惜しみ無い拍手を送る。
見終わった後に感動もありますし、本当に楽しいです。
今年は夏も冬もオリンピックがないので、つまらなーい!
と思っていましたが、
ただいま来年の冬季オリンピックに向けて注目の選手を物色しています。
フィギアスケートも、スピードスケートもスノボも、みていて楽しいですが、
個人的にはやっぱりスキーが気になりますね。
私の父親はスキーのインストラクターをしていまして、
2歳から子どもスキーをはいて、冬の週末はほとんどゲレンデの上でした。
さらに父親は自分でチームも持っていて
年に1度はそのチームで一泊のスキー旅行に出かけました。
インストラクターをしている父親が教室で教えている間は
私は妹と一緒にゲレンデの端っこで好き勝手に雪山を登って滑って、
教室が終われば父親とチームの仲間でリフトに乗り長いコースに入って滑る。
まあ、そのお陰でしょうか。。
滑りは誰にも教えてもらっていませんけど
今でもどんな急斜面に遭遇してもあまり「怖い」と思ったことはありません。
もちろん、スキーだけの思い出ではなく
食いしん坊の父親と一緒に雪にみかんを埋めて冷凍みかんを作ったり、
寒い中でフォークをつかって自販機のカップヌードルを食べる!!
というのも楽しみの一つでした。
そんなスキー行くのが当たり前の家族に育ったので
スキーが出来ることに特別な意味もあまり考えずにいたのですが
父親がどんな思いで
私を含めた家族をスキーに連れていっていたのか?
それを示す父親の言葉があります。
「自分には資産や財産はないけど、スキーの滑り方だけは財産としてお前の中に残してやれる」
この言葉を聞いた時は「ふーん」としか思わなかった言葉でしたが
6年前に父親が他界し、
今となってはスキーをしている時は父親と会話をしているような気分になります。
確かに大した「財産」はありませんでしたが(笑)
これは次にも引き継ぐべきだろう!と
私もスキーを娘に教えています。
受け継ぐ中で、もしかしたらスキーはスノボになるかもしれませんが
それはそれで時代に合わせてもらっていいと思うのです。
父親は「スキーが出来ること」に価値を見出したような言葉になっていますが、
「自然の中での季節ごとの楽しみを知っている」
という言い方の方がぴったりかもしれません。
春は桜、初夏はハイキングに釣り、梅雨は蛙やかたつむりを捕まえ
夏は海水浴とキャンプ、秋はもみじ狩り、そして冬はスキーにスケート。
こうした「自然の中の季節ごとの楽しみ」は
別にワイワイとアクティビティを楽しむだけがその楽しみではなく
自然の中に居るだけで
人間は単なる「生き物」であるという事をまざまざとたたき付けられ
何もかもが自分ではどうしようも出来ないと
「無」になる瞬間も楽しみと言えます。
その瞬間に自然に抱かれたように思うときもあれば、
逆に飲み込まれてしまう恐怖を感じるときもあります。
しかし、この「無」になる瞬間を知っているだけで
特に頭の中の出来事にとらわれ「ぐるぐると思考が空回りして」
どうしようもなさにカリカリと床を掻いて
空想界に留まってしまったり
また、心配や不安で胸が詰まったようになり
原因不明の頭痛に悩まされると言った内界に意識が持っていかれる時は
自分の外の「外界」へと視点を移すことが出来て
少しずつ変化を生みます。
それは自分の居る空間や室内でも訓練すれば簡単にできますが
より劇的な変化を望むなら「外気」を感じる屋外がオススメです。
ゲシュタルト療法で用いることもある手法の一つですが
ぐっと視界が広がり、短い時間であっても「悩み」や「ストレス」から意識が離れるので
気分や思考がリフレッシュされて、解決が早いこともあります。
もちろん、父親はセラピストではないのでこんな知識は持っていなかったでしょうけど
「楽しみ」を持つことで
「自然の中」へと折に触れて出かけるように
仕向けてくれたのではないかと思っているのです。
これは本当に貴重な私の中に遺された「財産」だと思っています。
高校野球の開催期間中に
同じ高校生が
雪山で雪崩に巻き込まれて亡くなりました。
奇しくもやはり娘と同い年。
やるせない気持ちが渦巻き
連日の報道に胸が張り裂けそうになっています。
ただ静かに
ご冥福をお祈りいたします。
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