2017年6月5日月曜日

知ってるつもり?それって虐待です!

日中は暑いのに、
朝夕は寒いという気温差に
自律神経も右往左往しちゃう季節となりました。

この時期は体温も上がったり下がったり。。
だるかったり、眠かったり、
逆に眠りが浅かったり。

突然のクーラーは外気との温度差を生むので、
自律神経を揺さぶるだけでなく
内臓も冷えて食欲不振になったり。

体調を崩しやすくなるので
「調子悪くて当たり前」


そういえば、そんな歌あったなぁ。
近田春夫ですね~。VIBRASTONEだ!^^
貼っておこうww

大好きだったなぁ。
貴重です日本のファンク♪


「調子悪くて当たり前」なので
この時期は調子わるくてもあんまり気にしない代表の生熊です。




さて、今回はちょっと人権よりのお話しをします。

「障害者虐待防止法」って知ってますか?
もう公布から6年くらい経つので知ってるよ!という事業所さんや支援者さん
当事者である障がい者さんやそのご家族も多いと思います。

しかし、私たちだけが知ってもしょうがないので、
広く一般の方にも是非知って欲しい!といつも思っています。



でも、一体「虐待」って何でしょうか?

私は日ごろから
ここを正しく理解している人はとても少ないと感じています。

「虐待」とは・・・

頭を叩いたり、体を蹴ったりする暴力のこと?
繋いだり、動きを止める拘束のこと?
馬鹿にしたり、罵ったりする言葉による暴力のこと?
何もさせないという精神的ないじめのこと?


もちろん、これらは全て「虐待」です。
事業所や支援者が考えている「虐待」もこれとそう大差はありません。

しかし「虐待」の真の問題点はダメージの大きさではなく

障がい者の人間としての尊厳を無いものにしたり
ディスカウントしたりすること

だと私は考えています。

特に就労継続支援A型は、利用者さんと雇用契約を結び
一個人として
雇用主と対等に労働者としての「権利」も保有します。

この一個人としてというところに「人間としての尊厳」が係ってくるわけですが、、
障がい者さんと向き合うと「人間としての尊厳」って言葉が
支援者の頭からポロっと抜けちゃうみたいなんです。

例えば、

利用者さんのこと「◯◯ちゃん」って呼んだり
無暗に「可愛い~!」と言ったり
利用者さんを「子どもみたいに思ってる」なんて発言してませんか?

これって立派な「虐待」です。

私には利用者さん(障がい者)を「成人」として認めず、
未成熟な人間として扱い、馬鹿にしているようにしか見えません。

雇用契約は「自由意志」です。

契約を結ぶかどうかは利用者さんが決定することです。
それなのに「契約書の内容を読み上げもしない」で、
紙切れをペロっと出して「ここに判子押してね~」だけでは
一個人として認めていないと言っているようなものです。

「だって障がい者に契約書を読み上げたって理解しないでしょ」

もう、その発想がそもそも「虐待」です。

契約書を読み上げた時に「わからない」と言われたら
わかるまで説明しないといけないですよ。
※まあ、これは障がい者に限らずですが、、

普通に考えれば、

業務委託などの契約書を作る時に取引先の企業から契約書についての質問があったら
当たり前に応えるでしょうし、
さらに譲れないところなどは「協議」をしてお互いが納得した上で契約書を締結しますよね?

それと同じです。

利用者さんが「納得した上で」雇用契約を結ぶかどうかを決める
「自由意志」があることを認めるというのは

わかっているようでわかっていない「よくある事例」です。


それと同時によくあるのが
事業所や施設を「辞めさせない」という虐待です。

事業所や施設を選ぶのは利用者さんです。
福祉サービスを受けるのかどうするのかを決めるのも利用者さんです。

同じく
この施設を辞める、サービスを止めるというのを決めるのも利用者さんです。

それを「利用者さんのため」と言いながら、
事業所や支援者から離れる事の「恐怖」を刷り込んだり
良い条件の提示や、それまで以上の手厚いサポートが始まったり

とにかく支援者や事業所が利用者さんを「所有物扱い」にして
「決定」をある一定の方向にしか認めないというのも立派な虐待です。

ここで曲者なのが「利用者さんのためを思って」という事業所や支援者に起こりがちな心理です。
利用者さんが一個人として「苦労」も乗り越えられる能力があると認めていないのです。


障がい者は半人前なんかじゃありません。
障がい者は未熟じゃありません。
障がい者には当たり前に「人間としての尊厳」があり
「自由意思」を貫く権利があります。

もし、あなたが障がい者で
何か思い当たる事があって困っているのなら

お近くの役所の障害福祉課へすぐに相談してください。

事業所に勤めるスタッフでも「これっておかしいのでは?」と感じたら通報する義務があります。
是非勇気を出して声を上げてください。


「障害者虐待防止法」※詳細は下記リンクから
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/gyakutaiboushi/index.html/



こういったことは、
皆様に知っていただく事が一番重要だと思っています。

これからも私独自の視点ではありますが、現場で感じたままの情報を発信していきます。

よろしくお願いいたします。

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