私は、現在左下肢切断で膝下から義足を装着しています。
切断を決断するときは本当につらかったです。
時期は丁度、東日本大震災のころでした。
だんだん左足の甲が痛くなって、
早く病院に行けばよかったのですが、
我慢をしてしまい病院に行ったらすでに遅かった。
病院に言ったら即入院で
ベットメイキングをしている先生と看護婦さんが切断の話をしていました。
「それって、僕のこと」と聞くとすかさず先生が、
「そう、君のこと」といわれました。
思わず、「ちょちょっと、待って」といってしまいました。
ちなみにその先生は、今の私の主治医です。
その時にその先生に
「糖尿病で足を切断しても、義足を装着して元気に働いていますよ。
切断の決断はよかったと思っています。
それにこのままほっておくと敗血症で命がなくなりますよ。」
といわれました。
そんな話を聞くと、
切断を選択しなければいけないと頭でわかっていても、
足を切断するのは嫌だと心が叫びます。
でも、結局切断することにしました。
手術後、自分の足を見た時より、
鏡で体全体を映し見た時の方が、実感がありました。
あーあーやっぱり左膝下がなくなったんだ。
次の瞬間、早く義足がほしいと強くねがうようになりました。
そして、リハビリがはじまりました。
これが無茶苦茶きつかった!
体感、腹筋、背筋、などなど
高校時代の体育会系クラブなみでした。
それ以上にきつかったのは、
2回断端部分をぶつけてしまったので、
2週間で治るところが、退院するまで4か月かかりました。
そして義足を作り出すまであと2ヶ月かかりました。
絶対歩くんだという思いが支えでした。
そして、一番の頑張りをくれたのは
テレビで見たアメリカの小さい子供の1枚の写真です。
それは、両足義足で駆け足している姿です。
先天的に足が不自由で
歩くためには両足切断して義足装着するしかなかったようです。
切断、義足を決断したその子は、
私にタイムリーで衝撃を与えてくれたのは言うまでもありません。
本義足の前に仮義足があって、その前にギブスに足部つけたような簡単な義足があります。
その義足で手術後初めて立って、少し歩けたときすごくうれかった。
なくして、よくわかります。
あたりまえなことがどれだけ大切か。
あたりまえに感謝です。
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